北海道 大雪山が紅葉です

ごきげんよう

富士山の初冠雪について、26日甲府地方気象台が発表していましたが、この時期、北海道では大雪山の紅葉のニュースが必ずカラー写真付きで新聞に紹介されます。
それを見ると秋になるなあといつも思っていました。
今年は、21日にニュースになっていました。

ここ数年で最も美しい…大雪山系の紅葉、早くも見頃
9/21(火)    読売新聞オンライン
北海道の大雪山系(1984メートル)の紅葉が見頃を迎えた。国内有数の早さで知られ、赤や黄色に染まった5~7合目の山肌が登山者を楽しませている。
ロープウェーの運行会社によると、平年並みの8月下旬に山頂が色づき始めた。
今年は日中と夜間の寒暖差が激しく、色づきはここ数年で最も美しいという。
今後、山麓の層雲峡(そううんきょう)温泉まで広がり、10月上旬まで楽しめる。

大雪山系は、北海道のほぼ中央にあり、大雪山国立公園に指定されています。
紅葉の写真は黒岳の頂上付近のものが多かったと思います。
黒岳というと層雲峡です。大雪山系の北側に位置し、旭川市から国道を走り、道東方面に向かう途中にあります。

私の母方の実家が道東にある北見市でした。遊びに行ったり、葬儀や法事があって、数回訪れていますが、移動手段としては、学生の頃は列車でしたが、就職してからは車でした。
季節は5月の連休、夏休み、9月末など。
紅葉に感動した思い出は、列車から見た紅葉でした。大雪山国立公園の東側の石北本線の北見峠でしょうか、木々の中を走っている時、列車の窓から紅葉の景色を見たのです。列車の両側が木ばかりで、少し薄暗くなっていたのですが、赤あり、黄色ありで、ちょうど見ごろだったのではないかと思いますが、ほんとに素晴らしい紅葉でした。列車は走っていますので、そんなに長い時間ではなかったと思いますが、私だけでなく、他の乗客の方々も窓際に寄ってきて、「すごいね」「きれいね」と言いながら、窓の外を見ていました。その時の感動は今も覚えています。
その時から、北海道の紅葉の見ごろは9月末とインプットされました。

層雲峡温泉は、大雪山国立公園の表玄関になるところで、柱状節理の断崖絶壁が24㎞も続く峡谷の中ほどに位置する温泉です。

私は、高校の友達と2人で層雲峡温泉に行ったことがあります。なぜ、行先が層雲峡温泉だったのかと言うと、友達のお父さんが国鉄(今のJR)の職員で、そこに国鉄の保養所があったからです。職員の家族は無料、同伴者は確か1000円だったと思います。安く泊まれることと、まだ学生だった2人には、親もOKしてくれる宿泊場所でした。

層雲峡温泉にある山が黒岳(1984メートル)で、頂上まで登りました。ロープーウェーとペアリフト、その後は1時間ほど山道を登ると頂上に着きます。
眺めは、平らな岩肌と緑色の草も少し目にすることが出来、さらに奥へと山道が続いています。
山登りをする方は、大雪山系で一番高い旭岳(2291メートル)に向かって縦走します。中央の御鉢平と赤岳、白雲岳、北鎮岳、凌雲岳など大雪山の広がりを感じられます。
頂上は景色を眺めること以外は何もなく、風も強いのですぐ下山となります。高山植物も有名ですが、興味がなかったようで何の記憶も残っていません。頂上では、紅葉の写真はここの景色なんだと実感があっただけでした。

層雲峡の観光は、滝も有名です。
「銀河の滝」と「流星の滝」があります。
国道沿いにあり、それぞれ駐車場もあるので、車を止めて観光している方が多く見られます。層雲峡温泉からは少し距離があったと思いますが、歩いて行ったのか、バスに乗ったのか。
道路の両脇が絶壁になっていて、高さは90mほど、滝は道路の側を流れる石狩川に向かって流れ落ちています。
細く繊細な白糸のように優美な姿で流れ落ちる「銀河の滝」、
太い一本の滝となって力強く流れ落ちる「流星の滝」です。

道路からはそれぞれの場所から見ることになりますが、滝を背に20分ほど斜面を登ると、両方同時に見られる「双瀑台」という展望台があるとのことで、そこへも行ってみました。小さな展望台ですが、真正面に二つの滝が見られました。
「流星の滝」は男滝、「銀河の滝」は女滝と言われていますが、確かにそうだな、そう見えると思ったのを覚えています。

母の実家で葬儀や法事があった時、母を乗せて車で北見市に行きました。ちょうど9月の末に行った時もありましたが、片道5時間はありますので、運転するのに一生懸命だったのか、層雲峡の滝は素通り、紅葉もその時の風景の思い出も何も残っていません。

心に余裕がないと、景色や周辺の様子を感じられないものなんだなあと思ったのでした。

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