ごきげんよう
2023年冬ドラマがスタートしました。
複数のドラマが一斉に始まりましたが、その中で私が楽しみにしているドラマは、TBS金曜ドラマの「100万回言えばよかった」です。
なぜかと言いますと、出演している佐藤健くんは私の“推し”だからです。
そのことは、また別の機会にお話ししますが、第一話が1月13日(金)に放映され、その時に「100万回生きたねこ」の絵本が登場しました。
有名な絵本ですので、知っている方が多いと思いますが、私も大事にしている絵本の一冊です。
絵本のタイトルは「100万回生きたねこ」で、
ドラマのタイトルが「100万回言えばよかった」です。
この絵本がドラマの内容に関わっている予感がしますし、それがどのような意味を持つかはとても気になるところです。
ドラマの内容は、ネットの情報をまとめると、
子供時代を同じ里親のもとで過ごし大人になってから偶然再会した相馬悠依さん(井上真央さん)と鳥野直木さん(佐藤健さん)と、意図せずして二人に関わることになる刑事・魚住譲さん(松山ケンイチさん)を軸にしたストーリーです。
突然の恋人の失踪に憔悴する悠依さん、自分が死んだことがわかっていない直木さん、幽霊が見えてしまうため直木さんのSOSに振り回される譲さん。
非情な運命に必死にあらがい、奇跡を起こそうとする3人の姿を中心に、完全オリジナルで描かれる“切なくて温かい”ファンタジーラブストーリーとのことです。
「100万回生きたねこ」についてですが、
絵本は、作・絵が佐野洋子さんで、1977年に第一刷が発行されました。
内容は、要約するのが難しいのですが、
まず、最初のページにこう書かれています。
「100万年も しなない ねこが いました。
100万回も しんで、100万回も 生きたのです。
りっぱな とらねこでした。
100万人の 人が そのねこを かわいがり、100万人の
人が、そのねこが しんだとき なきました。
ねこは、一回も なきませんでした。」
変わった始まりです。
そして、話は次のように続きます。
ねこは、王さまのねこになり、船のりのねこになり、サーカスの手品つかいのねこになり、どろぼうのねこになり、ひとりぼっちのおばあさんのねこになり、小さな女の子のねこになりました。
あるとき、だれのねこでもなくなります。
ねこは自分が大好きでした。
めすねこがおよめさんになりたがりましたが、相手にしませんでした。
そして、自分に見むきもしない、白いうつくしいねこに恋をします。
白いねこは、ねこが自慢しても、「そう。」としか言いません。
ねこが「そばにいともいいかい。」というと「ええ。」と言いました。
ねこと白いねこは、家族になります。
白いねこはとしをとり、ねこのとなりでうごかなくなりました。
ねこは100万回もなきました。
ねこは、なきやんだあと、白いねこのとなりでうごかなくなりました。
ねこは、もう、けっして生きかえりませんでした。
こういう内容なのですが、
小さな子供のためというより大人のための絵本に思えます。
異性を意識する年頃、そして“生”と“死”について触れられている内容。
小樽絵本センターの工藤先生の解説によると、
自分が大好きだったとらねこは、たくさんのめすねこがおよめさんになりたがるほどもてて、満足していたようですが、そんな自分に見向きもしない白いねこが現れます。
とらねこは、見える世界だけで勝負をしていましたが、それが通用しない世界もあることを知ります。とらねこは、一歩成長しました。
とらねこは、素直に「そばにいていいかい」と言いました。
白いねこの返事は、「そう」から「ええ」に変わりました。
“人間は心の成長と、自分にとって本当に大切なものを感じとることは同じなのです“
“人間は生まれ、そして様々な愛の世界を経験して老いていきます。
このライフサイクル(一生)は、人間平等です。
そして、人生という「生と死」を含む厳しい現実の世界からは、誰も逃れることはできません。
このライフサイクルのぬくもりや豊かさを求めて、児童文化は存在しているのです。”
[絵本児童文学基礎講座Ⅰ 「すてきな絵本にであえたら」より]
この絵本の内容から、ドラマを考察しようとしましたが無理でした。
心の成長というと、直木さん(佐藤健さん)の心の成長なのだろうか、では、その内容はどういうものなのだろう。
一話は、殺人事件から始まるのですが、この事件に直木さん(佐藤健さん)が関係しているようです。
そして、2度ほど登場した直木さん(佐藤健さん)が見えるらしい黄色のダウンジャケットをまとった男(板倉俊之さん)の人により現実に戻れるような期待もありますし、悠依さん(井上真央さん)が、直木さん(佐藤健さん)がいつもそばにいて生きていくという終わり方もありかなと、だれでも考えそうなことしか思い浮かびませんでした。
TBS金曜10時のドラマですし、ラブストーリーの他、どういうファンタジーを起こしてくれるのか、また、サスペンス要素もありそうです。
一話から、伏線になりそうなことがいろいろ登場し、その回収も楽しみで、興味を持って毎週観ようと思ったのでした。
私の持っている「100万回生きたねこ」の絵本は、小樽絵本センターで絵本のことを学んでいる時に購入したものです。
表紙を開くと佐野洋子さんのサインがあります。
いつサインしていただいたか明確に覚えていないのですが、
佐野洋子さんは、小樽絵本センターの文化セミナーで講師をされていますので、そのセミナー会場で購入してサインをいただいたと思います。
貴重な一冊です。