小樽天狗山スキー場が懐かしい

ごきげんよう

朝のTV番組スッキリ(日本テレビ)で司会の加藤浩次さんとサカナクションの山口一郎さんの「地元小樽二人旅」が放映されていました。

1月15日にサカナクションの札幌公演があり、サプライズで加藤浩次さんがアンコールの時に登場し、「新宝島」を歌ったのですが(この様子もスッキリで紹介されていました)、小樽市内のドライブはその次の日の16日のロケでした。
その二人旅の中で、天狗山スキー場でスキーをしていたのですが、このスキー場は私にとっては懐かしいスキー場で、よくここで滑りました。

公式ホームペー:https://tenguyama.ckk.chuo-bus.co.jp/

スキー場としては、それほど大きくはありませんが、小樽の街が一望でき、海が見えるスキー場です。
実家(小樽駅近く)からはバスで20分ほどのところにあり、リフトも2機のみでした。
現在はロープウエイも動いているようですが、私が滑っていたころは動いていませんでした。
ゲレンデは、ロングラインコース、旧コース、新コースです。
旧コース、新コースの滑り始めはかなりの急斜面(斜度約40度)で、雪の少ない年はブッシュ(岩肌の低木)が出ていて滑れないこともありました。雪がついているとしてもコブが深く、一気に滑り降りるのは難しく、ジグザクに滑りながら少し斜度が緩やかになったところでスキーを立てて滑り降ります。私の腕前ではそれが限界で、スタート位置から格好よく滑り降りることはできませんでした。
そもそも、旧コースを一番上から滑る人は、スキー選手並みの人で、通常は、ロングラインを降りて、途中から旧コースに合流して、旧コースの後半を楽しんでいました。

小樽天狗山は、標高532.4mの小樽のシンボル的な山です。

スキーコースのご案内
ファミリーコース
最大斜度16度、平均斜度11度、全長400m。
山頂にあるファミリーコースは、初心者の方でも楽しむことができるコースです。

ロングラインコース
最大斜度23度、平均斜度13度、全長1,247m。
山頂から山麓までつながる、天狗山スキー場最長のコースです。
前方に広がる港町小樽の景色をお楽しみいただけます。

バンビコース
山麓ロープウエイ乗り場から正面に見えるコース。
「バンビ」の名は、昔開かれていたスキー大会のスポンサー企業が
販売していた「キャラメルの商品名」が由来となっています。

旧コース
最大斜度38度、平均斜度17度、全長947m
天狗山スキー場のメインバーンとなっており、SAJ公認コースです。
地元のレーシングチームなどがポール練習を行っています。

新コース
最大斜度40度 平均斜度19度 全長963m
ロープウエイ山頂駅のすぐわきを滑り降りる、天狗山最大の斜度を誇るコース。
未圧雪の40度の斜面に挑戦してください!
                           <公式サイトより>

思い出すのは、初めて就職した職場の上司が、日本赤十字社のスキーパトロールをしていました。
日赤のスキーパトロールとは、土日を中心にボランティアでスキーヤーの安全を見守るとともに事故防止に務め、もし事故が発生した場合は、負傷者の救護を行ったりする人たちのことです。
天狗山スキー場では、パノラマペアリストの乗り場のすぐそばに小屋があって、そこが待機場所でした。職場の上司は毎週、ほぼそこに行っていました。
私は、職場の先輩(私より歳は一つ下なのですが)といっしょに何度か上司のいるところに顔を出し、パトロールの腕章を借りてリフトに無料で乗っていました。パトロールの資格を取得していませんでしたが、腕章はつけていますので、スキーヤーやゲレンデの安全を確認しながら滑りました。
昔は、夜間スキーはありませんでしたので、夕方4時半くらいでリフトが止まります。最後ギリギリにリフトに乗って、ロングラインコースを滑り、ゲレンデに人が残っていないか確認しながら滑り降りました。
スキーを滑っていると、気温が氷点下でも身体は汗をかくほど熱くなります。ですが、手足の先や耳が冷たくなっていて、滑り終えた後、待機小屋に入ると中はストーブでがんがんに熱いため、一気に身体の中の血液が元気になり、耳がジンジンとかゆくなりました。
そんなことを懐かしく思い出しました。

追記:天狗山について、「坂と歴史の港町 小樽」より記します。

小樽は地質的には、天狗山が降らせた火山灰の上にひらかれた土地である。
すでに死火山と化してはいるが、天狗山もかつては激しい火山活動を行った歴史を持っている。降らせた火山灰の暑さは花園町(繁華街)付近で三百メートルくらいあると推定される。新建築の土台工事などで、黄白色の粘土層に点々と赤い粘土を交えるものを時に見かけるが。これが火山灰の正体なのだ。
小樽市の激しい起状は火山灰地の浸食された地形であり、ここに道路を敷き、護岸工事を行い、宅地を造成し、しかも一軒一軒に水道水と電灯線を敷設してきた先人の苦労がしのばれる。
市内の主要幹線はもとより、小路に至るまで道路の舗装率は他都市より高いそうだ。もしそうしなければ激しい降雨と積雪に耐えてゆくことが出来なかったであろう。

このことで思い出すことがあります。
小樽駅のある稲穂町から札幌方面の逆方向に進むと次は長橋町なのですが、その境付近が小山になっていたのですが、子ども頃、その山が削られているのを見ました。いつしか山はなくなっていました。あの小山は、火山灰の丘だったのかもしれません。きっと、小樽市の歴史上には、同様に削られた火山灰の丘が他にもあるのだろうなと思ったのでした。

タイトルとURLをコピーしました