映画「糸」を観ました

ごきげんよう

映画『糸』を観ました。

中島みゆきさんの名曲「糸」をモチーフにした作品です。
北海道といえば中島みゆきさんですし、舞台として北海道も登場します、北海道生まれの私にとっても気になる映画でした。まして、「糸」ですよ。
運命の糸、赤い糸はあると信じている私としては、この映画で「糸」がどのように描かいているのか興味もいっぱいでした。
それに加えて、公開まじかのテレビでの予告、主役の菅田将暉さん、小松菜奈さんの宣伝のための番組出演がかなりの頻度で行われ、映画館へ背中を押してくれました。

“なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない”
“織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない”
“織りなす布はいつか誰かの 傷をかばうかもしれない”
“どこにいたの 生きてきた 遠い空の下 ふたつの物語”

映画では、お互い好意を寄せあう(どちらかと言えば男の子の方が)幼馴染の二人が離れ離れになり、それぞれの道を生きていきます。ラストシーンまでに数回再開しては別れてしまいます。

漣(菅田将暉さん)は北海道のチーズ工場で働き、結婚して子どももできました。でも奥さんは病気で亡くなります。
葵(小松菜奈さん)は、養父の虐待がきっかけで家を出て、東京、沖縄、シンガポールと駆け巡ります。
ラストには二人が抱き合うのは想像できましたが、どこの場所でどのように行き着いてどんなラストになるのだろう。徐々に徐々に距離が近づきます。
二人の糸が織りなすために近づきます。

名曲「糸」を忠実にストーリー化しているので想像する喜びがないという評価もどこかで読みましたが、私は、ラストシーンをゴールにした二人の物語に喜怒哀楽を感じながら観ました。
確かに前半、いくつかのポイントシーンがありますが、それらは予告に登場したシーンばかりでした。これだけ、、、と正直思いました。ですが、ラストに近づきながら、徐々に徐々に距離が近づくところで、回想シーンが流れるのですが、先に放映していないシーンがプラスされていました。再開して別れるシーンは何度かありますが、その時の二人の好きなのにと思う切ない表情ややるせない表情をこの回想シーンで見せてくれたのです。二人ともよかった。心が揺さぶられました。これだけ、、、の気持ちは吹っ飛びました。

それから、私がいつも読むのを楽しみにしているメルマガの樺沢紫苑先生は、映画好きでこの映画についても感想を書かれていました。

   運命の糸って間違いなくあると思う、でも、運命の糸には決断が必要。
   チャンスがあっても決断して行動しないとチャンスは去って行く。
   この作品に出てくる人はみんな前向きである。
   ポジティブな感覚で生きていないと絶好のチャンスが来た時に気づけなかったりする。
   そんなことを教えてくれる深い作品でした。(抜粋を紹介)

私は、決断と行動だけではなく、そこに勇気を加えたいと思います。決断し、勇気を持って行動する、勇気を持って糸を手繰り寄せることが必要だと思うのです。そうすることによって運命の糸は結ばれるのです。

また、映画自体が平成の30年間になっています。平成の発表から、ラストシーンは平成最後の日になっていました。このコンセプトもおもしろいと思いました。

満足度の高い映画でした。

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