素数がまた私をわくわくさせてくれました

ごきげんよう

5月31日(月)からテレビ東京で新ドラマが始まりました。

「シェフは名探偵」という西島秀俊さんが主役のドラマで、内容は訪れたお客様の謎を人並み外れた洞察力で解いていくというものです。
このドラマの中で“素数”が登場したんです。

5月21日に素数のお話を書いたばかりでしたので、“素数”きたーーー、と驚きました。

レストラン「ビストロ・パ・マル」が舞台です。そのレストランの近くにチョコレート店が開店します。そこのチョコレートを購入してみんなで食べるのですが、箱入り商品の個数が面白く、3個、5個、7個、11、13、17、、、、と中途半端な数になっているのです。
シェフ(西島さん)がそれは素数で、お店の名前はフランス語で素数という意味だ、と言います。チョコレートと素数、どんな意味が隠されているのか。

そもそもは、ショコラティエ(チョコレート専門のパティシエ)が、偶然レストランで食事をし、デザートのチョコレートがおいしくなかったと言ったことが発端なのですが、その妹さんから、母が一人で二人の子どもを育ててくれて、今病気で母は死にかけているからお兄さんに会ってほしいと言っているが会いに行ってくれないという話を聞きます。
母思いのやさしい兄だったのにどうして会いに行ってくれないのかと、兄は変わってしまったと泣いている妹さんに、シェフ(西島さん)は言います。

変わっていないと思いますよ。
お兄さまのチョコレートです、よかったらどうぞ。丁寧につくられています。
この箱、23個入りなんです。その他にも19個入りとか、29個入りとか。
なんでそんな半端な数なのかと疑問に思っていたのですが、あなたの話を聞いてやっと分かりました。
女手一つで二人の子どもを育てるのは大変だったと思います。経済的にも厳しかったはずだ。それでもあなたたちを喜ばそうとがんばってこられた。
チュコレートを2個買って、私はいいから食べなさいと二人の子どもに譲っていた。
お母さんに好きなだけチョコレートを食べさせてあげるから、と言っていたお兄さん。
お兄さんのお店の詰め合わせはすべて素数になっています。
私はいいからという人も食べられるように。
子どもが一人でも二人でも、最後に母親も食べられるように必ず端数が出るように。
そんなことを考えるお兄さまが変わってしまったと思いますか。


“素数”。
ほんとに聞くたびになぜかわくわくして、子供の頃は数学が好きだったなあと思い出すのです。
今回も、素数は興味深いし、不思議な魅力があると思ったのでした。


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