ごきげんよう。
今回は、「天気の図鑑」の中の「ゲリラ豪雨」「線状降水帯」について紹介します。
夏の暑い日に突然降り出す、にわか雨。
雨のつぶが勢いよく地面に叩きつけられる様子は、夏にはよく見られます。
そんな真夏の雨をふくめ、日本で降る雨の大部分は上空の雪が融けたものだと本に書いてありました。
雨を降らせる典型的な雲は、積乱雲と乱層雲です。
これらの雲は背が高く、高い空では雲の温度が夏でも氷点下とのこと。
上昇気流で空に昇った雲のつぶが凍って氷の結晶になり、それが水蒸気によって大きく成長します。そして、自分の重さで落下できるようになり、雪や霰として落ちてきます。
地上に近づくにつれて、気温は上がり、0℃より温かい空になると雪や霰は融けて雨になります。
真冬のように地上が冷えていると、融けずに雪のまま降ってきます。
「天気の図鑑」には、
「空から降る雨のつぶたちは、雲のなかで壮大な旅をしてたどりついたようなもの。
彼らは蒸発して水蒸気となって、新たな空の旅に出ることでしょう。」
(「天気の図鑑」より)
私は、埼玉県に引っ越してきてすぐ夕立に合い、びしょ濡れになったことがありました。
25年前頃になりますが、スマフォも持っていませんでしたし、お天気もあまり気にすることもなく、晴れていたら「晴れ」、曇っていたら「曇り」、日中雨が降っていたら「雨」で、突然降り出す雨のことなど全く考えませんでした。
その日は、少し曇り空でしたが、雨が降るような空模様ではありませんでした。
スーパーに買い物に出かけて帰ろうとしましたら、空の雲が雨雲っぽく、でも、雨が降ってくるとは1ミリも思わず、「早く帰らなくちゃ」と思いながら歩きだしました。
家までは10分ほどです。
半分くらいまできたところで、ポツポツと雨が降ってきて、「大変」と思って速足で歩きましたが、あっというまに大つぶの雨になってしまいました。
引っ越して早々に“夕立”の洗礼をあびてしまいました。
頭の上から足先までびしょ濡れになって帰りました。
でも、家に帰って少ししましたら、雨は上がっていました。
北海道でも“夕立”はありましたが、雨が降るまでの速さと、雨が上がるまでの短さは、全然違いました。
埼玉の人に聞くと、よくあることで、降りそうな時は少し時間をつぶして雨の上がるのを待っていた方がいいのよと言われてしまいました。
「そうなんだ、知らなかった」、と思ったことを思い出しました。
突然降る雨は、いつの頃からか「ゲリラ豪雨」と呼ばれるようになりました。
これは、積乱雲による局地的な雨で、昔はこれが“夕立”だったのでしょうが、激しさが増すようになり「ゲリラ豪雨」という表現が登場したようです。
確かに、私が遭遇した雨は、「ゲリラ豪雨」ほどの激しさはありませんでした。
積乱雲の寿命は、30分~1時間ほどですので、雨が降りやむのを待つべきでした。
今は、朝から天気予報を何度も耳にしますし、空模様が怪しい時は、スマフォの雨雲レーダーで確認して、できる限り雨に降られないようにしています。
雨雲レーダー、最高です。
「天気の図鑑」には、
「ゲリラ豪雨」と聞くと、いかにも最近起こるようになった予測できない危険な現象というイメージですが、古くから「通り雨」や「夕立」、急に降り出す雨を意味する「驟雨(しゅうう)」と呼ばれてきたもの。
レーダーの雨量情報をうまく使い、「ゲリラ豪雨」をただの「通り雨」にしましょう。」
(「天気の図鑑」より)
最近、大雨のニュースで線状降水帯という言葉をよく耳にします。
これは、集中豪雨をもたらす原因となる現象で、積乱雲が連なることで発生します。
「天気の図鑑」の説明には、
「ひとつの積乱雲がもたらす雨量は数十mmで、雲が風に流されば通り雨で終わります。しかし、積乱雲が風上側で次々と発生して連なってしまうと、狭い範囲の同じ場所で強い雨が数時間にわたって降り続き、雨量100~数百mmにもなる集中豪雨が発生します。
このとき、線状にのびた雨域や雨雲のまとまりのことを線状降水帯といいます。
線状降水帯は、大きな災害をもたらす危険な現象ですが、正確な予測は難しいのが現状で、そのため、線状降水帯をうまく予測するための研究が行われています。
気象庁の降水短時間予報では、最近の雨量や15時間先までの予想雨量(1時間ごと)の分布を確認できるようになっています。」
(「天気の図鑑」より)
8月は、
1日の正午ごろ、関東で突如大荒れの天気になり、激しい雨と雷が襲い、停電もありました。
ニュースでは、1万2000戸で停電したようです。
激しい雨は、1時間前後降り続きました。
猛暑が続いていたのですが、この日は、午後8時に東京で24.8℃で、連日の暑さから一転し涼しい夜となりました。
22日には、埼玉県に「ゲリラ豪雨」でした。
雨柱が何本も見られたとニュースでその映像を見ました。
9月は、
所沢でも「ゲリラ豪雨」が発生しました。
15日午後、スマフォに大雨の通知がありました。
雨雲レーダーを確認すると近くに雨雲の赤い表示がありましたが、こういうことは時々あることですが、この時は久々に激しい雨でした。
まさにこれが「ゲリラ豪雨」なんだろうなというような雨でした。
窓の外はいつもの景色が見えなくなり、全体が灰色になりました。
恐ろしさも感じる様子でした。
そんな凄い雨もじきに晴れて、雨雲もどこかに行ってしまい、青空に変わっていました。
ほんと、飽きない空模様です。
今回は第四段として「ゲリラ豪雨」「線状降水帯」の紹介でした。