”勇気”には一歩前に進める力がある

ごきげんよう

私は、テレビドラマが好きです。

月曜日は、午後9時からフジテレビの「イチケイのカラス」を観ています。
キャストは、入間みちお 刑事裁判官(竹野内豊さん)
      坂間千鶴 刑事裁判官 (黒木華さん)
      石倉文太 書記官 (新田真剣佑さん) などなど。

刑事裁判官を主人公にしたドラマで、タイトルのイチケイとは地方裁判所の第一刑事部の通称です。刑事裁判官が主人公となる民放ドラマは初めて、入間刑事裁判官は絶対に冤罪を生むことのないよう、時には自ら現場検証を行い、事件の真相を明らかにするという少し型破りな裁判官役となっています。

ドラマの説明はちょっと横に置いておきますが、今回は、刑事裁判官のセリフに“勇気”の言葉が出てきてそれが心に残りましたのでそれについて書きます。

入間刑事裁判官が被告に向けてのセリフです。

「助けてというのはとても勇気のいる言葉だと思います。弱い自分を認めることになる。子育てと介護に苦しみ、内に抱えてしまった塩川けいこさん。“勇気”をもって助けてと言ってみてはどうでしょうか。言葉にしないと分からないこともあるんじゃないでしょうか。夫婦であっても、夫婦だからこそ分かり合うために心の声を言葉にすることも大切なことなんだと思います。」

ご主人には大丈夫と言っていましたが全然大丈夫ではなく、頑張ってしまった被告人への言葉です。

先日、映画「糸」のことを投稿した中に、いつも読んでいるメルマガに運命の赤い糸には決断と行動が必要であると書かれていたと書きました。私はさらに行動するために“勇気”も加えたいと書きました。何かを変えたいという時にも、自分自身が変わりたいという時にも、“勇気”が必要なのです。決断にも行動にも、“勇気”というエネルギーが必要なのです。

人を変えることは難しくても、自分が変わることはできる。でも、その変わる時には勇気が必要。“勇気”には、一歩前に進める力があるのです。

それから思い出すものに、映画「シンドラーのリスト」があります。
ここにも“勇気”が登場します。

主役のシンドラーが何度かドイツ軍の強制収容所の所長と会話をする場面があります。
所長は冷酷でユダヤ人を人と思ってなく、殺したいと思うとすぐ銃の引き金を引きます。弾が当たる面白さ、ゲームでもしているかのように。会話の途中に窓の外の仕事をしているユダヤ人に目をやり、しゃべりながら銃を向けます。この時、どういう会話がなされたかは覚えていませんが、所長がこういうことをやめるために何が必要なのかというようなことを聞きます。その回答にシンドラーは「“勇気”です」と言います。

私は、この場面で自分を変えるために必要なのは“勇気”なんだと、私にとっては感動の言葉として心に残りました。

結果的に所長は、一度は引き金を引くのを思い留まりますが、次の時にはユダヤ人を殺すことを楽しんでいました。そもそも変わろうと思う意思は少しもなかったのでしょう。

この映画は、1994年に公開された映画で、監督がスティーヴン・スピルバーグ。実話をもとにした小説が原作です。
白黒映画として作られたのも大きな特徴で、カラーで始まり、カラーで終わりますが、途中はずっと白黒です。その中で赤いコートを着た幼女だけがカラーで登場します。そんなところも見どころですが、重たい映画です。でも、決して暗い映画ではありません。

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