TVドラマ「アンメット」ある脳外科医の日記がサブタイトル。脳の機能は実に不思議で興味深いです。

TVドラマが大好きな私。
4月~6月の春ドラマがスタートしています。
各ドラマの初回を観ている状況ですが、その中でもう興味深々のドラマを見つけました。
月曜日、フジテレビ 10時から「アンメット ある脳外科医の日記」というドラマです。
「アンメット」とは、満たされないという意味。

記憶障害の脳外科医という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していくという新たな医療ヒューマンドラマです。

医療系のドラマは大好きで、このドラマは脳外科の先生が主人公で脳の働きの話がたくさん出てきます。
医療の中でも脳の話はとても好きです。
第一話から引き込まれました。
事故による記憶障害のある脳外科医の主人公、患者さんも脳に障害がある、そして主人公ともうひとりの変わり者の脳外科医との関係、、、。

第一話の患者さんは、脳梗塞の後遺症で失語症になります。
第二話の患者さんは、サッカーでエースの高校生が、試合中に倒れます。右脳を損傷し、左側の感覚を全て失う“左半側無視”という後遺症が残ります。

患者さんの人間ドラマも加わり、話が進んでいくようです。

キャストは、
[丘陵セントラル病院]
川内ミヤビ (杉咲花さん) 脳外科医、事故の後遺症で記憶障害がある
三瓶友治 (若葉竜也さん) アメリカ帰りの変わり者の脳外科医
星前宏太 (千葉雄大さん) 救急部長

[関東医科大学病院]
大迫紘一(井浦新さん)   川内ミヤビの主治医。脳外科教授
綾野楓(岡山天音さん)   脳外科医
西島麻衣(生田絵梨花さん) 脳外科の秘書

原作  講談社「モーニング」で連載中の同名漫画
      作:子鹿ゆずる氏   漫画:大槻閑人氏
脚本  篠崎絵里子

ドラマの内容は、 (ネットより)
川内ミヤビは、かつて将来を嘱望される優秀な若手脳外科医だった。
一年半前、不慮の事故で脳に損傷を負い、記憶障害という重い後遺症を負うまでは。
現在彼女は、過去二年間の記憶がすっぽり抜け落ちた上に、今日のことを明日には全て忘れてしまう。
誰と何を話し、何に喜んで何に悲しんだのか。
翌日には全てリセットされてしまうのだ。
許された仕事は看護師の補助だけ。
医療行為は一切NGで手術などもってのほかだ。
「私には今日しかない。だからせめて、今日できることをやろう」
そう決めたミヤビは、今日の出来事や患者の状態、細かい会話の内容からその時の気持ちに至るまで、毎日を詳細な日記に綴る。
毎朝5時に起きてはそれら全てを読み返し、記憶を補って新しい一日を始めているのだ。
ミヤビは、そうやって日々を、努めて明るく前向きに生きている。
「私はまだ、医者なのだろうか」
そんなミヤビの前に現れた男。アメリカ帰りの脳外科医・三瓶友治。
強引な三瓶の導きによって、ミヤビはもう一度、脳外科医としての道を歩むことになる。

三瓶先生役の若葉竜也さんについて
主人公の杉咲花さんの相手役は若葉竜也さんという人なのですが、民放のドラマ出演が非常に珍しいとのこと。
確かに、私もこの人は誰だったかしら?と、すぐ調べていました。

第一話での存在感は強烈でした。
放送が終わった後、注目が集まり、ネットでも話題になったようです。
私も気になりました、演技も佇まいも、とても魅力がありました。

役柄は、気まぐれで、なにを考えているか分からない。だからといってとっつきにくいわけではなく、他の医療スタッフとじゃれあったりすることもあります。コメントの中に猫のような人だというのがありましたが、確かに、と思いました。

民放のドラマ出演が少ない方のようですが、杉咲花さんとは、4回目の共演になるそうです。
若葉さんは、インタビューで、プロデューサーの熱い思いに応えたいなと思いました。
ということと、杉咲さんから電話がかかって「やるよね?」と、プレッシャーをかけられ、オファーを受けたと答えていました。
その結果、今作の脚本会議から参加しているそうです。

若葉竜也さんとしては、いい作品をつくりたいという気持ちが強く、役の三瓶先生としては、患者を回復させるために手術に臨んでいるという姿を感じます。

<記憶に残った場面>

第一話より、
ミヤビ先生と星前先生が、技術を上達させるテストを行います。
何日もやります。
ミヤビ先生は、前日、テストを受けたことを忘れていましたが、結果は、星前先生よりよくなっています。
記憶はなくても技術は上達するという証拠です。
出来事や人を記憶するのと技術を身につけるのとでは、使う脳の場所がちがう。
記憶がなくても自転車に乗れるのと同じということです。

第一話より、
三瓶先生は、ミヤビ先生に「グミ食べますか?」と棒状のグミを差し出します。
きょとんとするミヤビ先生。
三瓶先生「一定のリズムで同じ運動を繰り返すことで、『幸せホルモン』といわれるセロトニンの分泌量が増えて幸福度があがります
第二話でも三瓶先生は、ミヤビ先生にグミを差し出し、セロトニンの説明をします。
この時、ミヤビ先生は、「脳外科医なので知っています」といって笑みを浮かべます。

第一話の会話より、
(川内)ミヤビ先生 「手術は出来ません。医者として患者に接してないほうがよいと思うので」
三瓶先生「あなた医者ですよね」
ミヤビ先生「怖いんです。患者の人生がかかっている状況で、明日忘れてしまう。私が何かするなんて。私の昨日は今日に繋がらないし、今日も明日に繋がりません。いくら日記に書いても、出来たことも覚えてないから、自分のことも信じられないんです。うれしいことも、悲しいことも全部忘れちゃうんですよ。どんなに患者さんのために思ったことも、次の日には忘れてしまう。」
三瓶先生「ボクは、出来ないことをやれと言ってはいない。川内先生の技術と知識で今出来ることをお願いしています。川内先生、あなたは障害のある人は、人生を諦めて、ただ生きていればよいというのですか。絶望してしまうのはしかたないと思います。でも、患者を救えないことより、ご自分の絶望が怖いのでは。まあ、しかたないですね。」

そう言って、その場を離れる三瓶先生。ミヤビ先生は、泣き崩れます。
ドラマの最後にミヤビ先生の声が流れます。
「やっぱり私は、医者でいたい。患者さんたちが少しでも自分らしく生きられるように。私の今日は明日に繋がる。」

第二話より、
第一話で三瓶先生がミヤビ先生に「記憶を失っても強い感情は忘れません」「心が覚えてるんです」と言うところがあります。
第二話の患者さんは、右脳を損傷し、左側の感覚を全て失う“左半側無視”という後遺症が残ってしまったサッカーでエースの高校生でした。

三瓶先生「主治医として担当してみますか?」
ミヤビ先生「・・・でも・・・」
三瓶先生「ボクがそばにいますから」
その言葉を聞いて、ドキっとするミヤビ先生。

三瓶先生をじっと見つめるミヤビ先生。
それを受けてじっと見つめ返す三瓶先生。
三瓶先生「なんですか?」
ミヤビ先生「わかりません」

花咲さんの目や顔の表情の演技は素晴らしいです。引き込まれます。
自分の障害のことで悩む表情、悔しがる表情。
三瓶先生との関わりで何かを感じる時の表情。
患者さんのことを考えて、どうしてあげようかと悩む表情。

若葉さんも魅力的です。ワイルド感もいい感じですが、上目遣いに見る目の表情。
ミヤビ先生を見る時の表情がとてもいいです。ゾクゾクします。
第一話では何かあるのかなと思わせて、第二話で実は婚約者でしたと言います。
やっぱり、何か関係があると思いましたよ。
若葉先生がミヤビ先生を見る目が普通ではありませんでした。

主人公ミヤビ先生(花咲さん)は、朝、目が覚めると昨日のことは忘れています。
事故で脳を損傷したのは1年半前、さらに半年前の記憶がなく、合計2年間の記憶がありません。
もうひとりの変わり者の脳外科医 三瓶先生(若葉さん)は、実はミヤビ先生の婚約者でした。
ミヤビ先生に記憶がありませんので、事故前の記憶の無い半年の間のことだと思います。
今後の二人の関係がとても気になりますが、それよりも、毎週、
二人の目の表情と空気感に私の心が揺さぶられると思うとその刺激が楽しみでしかたありません。

ドラマは始まったばかりです。
患者さんの人間ドラマも含めて、いろいろなことを学びたいと思っています。
それと、お二人の関係がどうなっていくのか、ワクワクしながら見守ります。

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