セントポーリアとの生活

ごきげんよう

生まれ育った北海道の小樽市を離れ、埼玉県所沢市に引っ越してきた次の年、私の誕生日に小樽の実家の兄夫婦からおめでとうの花籠が花キュービックから送られてきました。その年は、今のだんな様といっしょに暮らすことになった年で、そのお祝いも含めてのプレゼントでした。
ところが、最寄りの花屋さんから日付指定で送られてきたのですが、二人とも仕事で帰りが遅かったためその日に受け取れませんでした。受け取れなかったのはこちらの都合だったのですが、お花屋さんは申し訳なかったと再度届けていただいた時にセントポーリアの鉢を2つくださいました。

赤紫色の花と白に青紫が少し模様のように入っているもので、セントポーリアとのお付き合いがこの時から始まりました。
私は、草花を育てるのが苦手なので、だんな様がお世話係りとなりましたがこれがまたとても上手で、二つの鉢はいつの頃か4つずつの鉢になりました。部屋の中で育てていましたが、年に一回以上花が咲き、部屋を華やかにしてくれました。
「蕾が出てるよ、またいっぱい咲くね」
「咲いたよ、かわいいね」

ですが、花にも寿命があるのでしょうか。もう、20年以上です。
土は毎年替えていましたが、土の問題でしょうか。
だんだん鉢の数が減り、2019年9月、最後の鉢も枯れてしまいました。
しょうがないと思っていたのですが、コロナ禍で家にいる時間が多くなり、部屋にセントポーリアがないというのが物悲しくなりました。

またセントポーリアがほしいと思うようになり、周辺のお花屋さんを見ましたが売ってなく、その後もお花屋さんがあるとチェックしていましたが売っていませんでした。ホームセンターなどにも行きましたが置いていませんでした。
すぐ買えると思っていたので、どうしてなのかと不思議でした。
今さらですが、セントポーリアを探していて分かったことは、セントポーリアは、寒さに弱く、太陽にも弱いということです。外の土に植える花ではなく、家の中で育てる花であるということ。だから、我が家の環境がちょうどよく、20年も生きていたのではないかと思うのです。

ネットで買えるかなと確認したところ札幌に専門店がありました。
ですが、時期的に北海道はもう寒い季節で発送が中止されていました。
「えーっ、春までダメなんだ。」ということで春まで待つことになりました。
もし、直接買えるならと、その後もホームセンターや園芸センターも時々覗いてみましたが、セントポーリアは置いてなく、やっぱり札幌のお店にお願いすることにして、6月になって注文しました。

7月11日に我が家にセントポーリアが届きました。
名前は、「バンドオータム」と「パンダポーズ」といいます。
色は赤紫色と白色に青紫色の模様のあるもので、以前のものと同じにしました。でも、届いたものには花がついていませんでした。そうです、苗を注文したのでした。
ものすごく頑丈なしっかりした梱包から損傷させないように取り出し、だんな様がすぐ鉢に植えてくれました。

8月3日、一ケ月ほど経過しましたが、土にも慣れたようで元気な状態です。
よ~く見ると、葉っぱと葉っぱの付け根に赤紫色の蕾が出ていました。
「やった~。蕾だ。すごい。花が咲く。」

8月8日、「咲いた~。咲きましたよ。」可憐な花。感動です。
でも、花びらも薄く。弱々しい。葉っぱの回りも黒くなっている。元気そうとは決して言えませんでした。
だんな様からは、「次はもう少し元気な花が咲くよ、葉が黒いのは日に焼けたから、大丈夫、ちゃんと育っているよ。」とのことです。
次回の感動を楽しみに待っています。

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