夏キャンプの思い出

ごきげんよう

北海道、小樽では、海水浴の出来る時期がとても短いです。
働いていると週末しか海水浴に行けませんでしたので、7月の週末では、最終週の週末かその前の週ですが、まだ水が冷たいんです。
8月に入ると、2週間でお盆になってしまいます。お盆を過ぎると海水は温くなりますが、潮の流れが早くなり海水浴の危険度が増します。

私は、ある時期(20代の頃)、2年間ほど、7月~8月に毎週キャンプをしていました。
職場の上司がアウトドア派で、テントも複数用意でき、キャンプ用品も参加者からの持ち寄りで十分あり、私は寝袋だけ持って参加すればOKでした。
参加者は、職場の人だけでなく、他の職場の人たち、職場に出入りしていた営業マンや業者の人たちなどにも声をかけていました。要望があれば家族参加もOK。小樽の住人だけでなく、札幌から参加する方もいました。毎週参加者は違っていましたが、テントの数は持参する家族もいましたが、4つは張っていたでしょうか。その頃のテントは今のようにおしゃれでコンパクトなものではなく、川の字になって4人は寝られるしっかりしたテントです。
私は、毎週参加する幹事側の一人でした。
職場の上司がいろいろな人に声をかけて誘います。それを受けて参加表明した方々に、当日のスケジュールの案内、場所の案内などをしていました。買い物は幹事3~4人で行います。私は、会計係も行っていて、バーベキュウの材料、飲み物、お酒代などの費用を参加者の人数で割って実費請求する担当もしていました。

場所はいつも同じで、オタモイ海岸です。
懐かしい思いでオタモイ海岸を調べてみたのですが、びっくりすることが分かりました。
小樽の海水浴場は、札幌から小樽までには、「おたるムドリームビーチ」「銭函海水浴場」「朝里海水浴場」「東小樽海水浴場」という海水浴場があり、さらに小樽から余市にいくまでに「塩谷海水浴場」「蘭島海水浴場」があり、この6カ所のみが小樽の海水浴場とのこと。オタモイ海岸は、小樽から余市に向かって最初にある海岸なのですが、海水浴場ではありませんでした。確かに、とても小さな海岸ですし、監視員なども海の家などもなく、正式に認められている海水浴場ではないと言われればそうなのかもしれません。「オタモイなどの海岸は海水浴場ではありません」ともしっかりと書かれていました。もう一つ、びっくりすることがあります。写真も載っていたのですが、それは結構しっかりとした半島のような写真でした。私がキャンプをしたところは、国道から海の方に入って少し行くと車の置ける広場があり、そこがもう海岸で、そこから100mも歩かないところが先端の岩場でした。記憶は断片的なものですが、海からはそれほど高い岩場ではなかったと思います。きっと写真のほんの一部の場所なのでしょう。

海岸は砂利の浅瀬もありましたが、私たちがテントを張るのは、奥まで行った岩場のところです。テントは平らなところに張るのですが、海水浴は岩場を降りて行ったところで浅瀬はありませんでした。目的は、海水浴というより潜ってウニ取りでした。私は、少しは泳げましたが、潜れませんでしたので、ウニ取りはしませんでした。ですが、職場の人に、潜れるけど泳げない人がいました。ホントに泳げなくて、平泳ぎをするとなぜか前に進まず下に沈んでいきます。そんな彼女のために、私は浮き輪をつけて海に入り、トマリ木になってあげていました。
海岸には「海は漁師の畑です」という看板が立っていて、ウニを取るのは禁止されていました。時間帯によっては小さな船に乗った漁師の方が巡回をしています。それを避けるように数人が潜っていました。本当はいけないことですが、その場で食べる分だけでしたし、漁師の方も厳しい目で見ていませんでした。と思っています。実際、注意されたことはありませんでしたし。
ウニは、バフンウニも紫ウニも採れ、おいしかったのは言うまでもありません。
潜ってくれた方たち、ありがとう。

回数は、7月3回、8月2回は行ったでしょうか、今考えると毎週よく行ったなあと、私も若かったなあと思う限りです。そもそも、インドア派の私で、潜れないし、泳ぎはどちらかと言えば好きではありませんでした。それでも、上司に「行くぞー」と言われ、何事も体験という思いから「は~~い」と元気に返事をしていたのであります。その頃は、社会人として仕事だけでなく、遊びも初めてのことが多く、体験することが楽しかった時期でした。本当に感動をありがとうございました。

最後に、
なぜ、2年間だけかといいますと、私がその職場を2年で辞めてしまったからです。理由は私事であり、決してキャンプがいやだったからではありません。本当です。

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