ごきげんよう
北海道弁、小樽弁については、TVで話題にされることもありますが、
必ず登場するのが、「なまら」「わや」ですが、これ、使わないです。
「なまら」 → とても
「わや」 → めちゃくちゃ、どうしようもない
特に、女性はほとんど使わないと思いますし、男性も使わないと思います。
私が小学生の頃、男の子が使っていたかなと思い返しても記憶がありません。
なぜ、「なまら」や「わや」が話題になるのでしょうね。
小樽に住んでいた頃、自分がどれだけ北海道弁を使っていたのかは、自分ではわかりませんでした。
周りの人たちも同じ状態ですし、その状況下で生活していますので何も感じたことがありませんでした。
方言というと、他の方が何を言っているのか分からないというようなものもありますが、北海道弁はわりと標準語に近いと言われますし、私の生活の中では、そこまでのことはなかったと思います。(たぶん)
でも、時に北海道弁を使用したり、アクセントが違っていることはあったことでしょう。
就職をし、職場に営業の方がくることがあり、その営業の方が東京からという時もありました。
東京人というだけで、なぜか緊張をして、標準語を意識して話をしていたことを思い出します。
意識していた北海道弁は、
ごみを投げる → ゴミを捨てる
しばれる → 冷える
手袋をはく → 手袋をする
ゆるくない → 容易ではない
はんかくさい → うすばか者
こわい → 疲れた などなど。
そのなかでも、使いたいけど意識して使わない言葉が、
あずましい → 居心地がいい、落ち着く
あずましくない → 居心地がよくない
ですが、このような北海道弁は、営業の方との会話ではあまり出てこない言葉ですので、少し意識していると、言わずにすんでいました。
ですが、特定の言葉ではなく、言い回しや語尾に登場する北海道弁は、なかなか難儀なものでした。
まず、濁音を多く使います。特に「だ」「で」です。
〇〇なんだよね → 〇〇なのよね
だめだよ → いけないよ
〇〇だわ → 〇〇よね
語尾に北海道弁が出てしまうのが、
いいんでないかい → いいんじゃないの
〇〇したら → 〇〇してみたら
〇〇っしょ → 〇〇でしょう
なども、ついつい使ってしまいます。
それは誰でも使うのでは? というものも、語尾が重たくなってしまうのが北海道弁で、だんな様にも “なまってるよ” と言われることもありました。
気を付けて、気を付けて、可能なら標準語を使いたいと思い、気取ってしゃべっていました。それは、埼玉県に来てからも続いていましたが、60歳を過ぎて仕事も日常生活も緊張する状況がどんどん減ってしまい、仕事をしなくなったこの一年で、北海道弁が駄々洩れ状態で、自分でも気が付くことが多くなり、言ってしまった、どうしよう、と、がっくりしてしまうことが増えています。
埼玉県に住んで25年は経つのですが、40年過ごしていた北海道ですから、方言は消えないのでしょうね。
そうは思っても、これは使いたいと思う北海道弁は、
絶対これ、「あずましい」「あずましくない」です。
その時の居心地といいますか、気分や感情を表現するのにぴったりの言葉なのです。
分かってもらえないのがもの悲しいです。
埼玉県の研究所で働いている時に北海道弁を使い、今の言葉どういう意味?と、聞かれたのが、「いずい」という言葉です。
我が家では、だんな様に「えッ、なに?」と言われる北海道弁もいくつかあります。
これらについては、改めて書きたいと思います。