彼岸花が咲きました

ごきげんよう

12日、駅近くのいつも彼岸花の咲いているところを見てみると、花茎が伸びていて、その先には蕾があり、赤い花の部分も見えていました。
毎年、秋分の日(今年は、23日)の前後に開花を楽しんでいましたから、今年はなんと早いことか。
働いていた川越の研究所には、駐車場から正門に入る途中に彼岸花が(数えられる程度)ありました。増えることもなく、減ることもなく、毎年、9月後半になると咲いていました。
芽が出てきて、花茎が伸びてきて、真っ赤な花を咲かせます。(2日ほどでいっきに伸びます)一つの花茎に蕾は5コ、それぞれが開花して、あの彼岸花に。
1週間から10日は楽しめます。
花が散った後は、葉が出てきます。葉は、見た目はニラそのもので、緑々色のまま冬を越します。夏頃になると枯れて茶色になります。そしてまた芽が出ます。これを、毎年、毎年、繰り返します。
独特の花の形と赤い色から、妖艶なイメージがして、決して好きな花ではないのですが、気になって見てしまうのです。職場で彼岸花の話をしても、ほとんどの人は気にかけてなく、「そうなの、帰りに見てみるわ」と言われます。研究所のフェンス側の垣根の下にひっそりと咲いているため、意識しないと目に入ってこないのかもしれません。でも、私は見ていました。気になって毎日見ていた私の心は、ひっそり咲く彼岸花に「見てみて、私を見て」と捕まれてしまったのかもしれません。

彼岸花は、北海道にも分布していますが、小樽に住んでいた時には見た記憶がありません。街の中心部に住んでいましたし、周りに田んぼや畑もありませんでしたので、日常の行動範囲にはなかったのだと思います。
今は、所沢、職場の周辺、いろいろなところで彼岸花を見ることができます。通勤途中の土手や畑や水田のあぜ道にも、たくさんの彼岸花が群生して咲いています。緑色の中に真っ赤な色で咲いていますので、走っている車の中からも見つけることができます。毎年、同じところに、一斉に咲きます。田畑の縁に沿って列をなして咲いている彼岸花は見事なものです。
でも、通勤しなくなった今年からは、身近に咲いている彼岸花を見て楽しみたいと思います。

ネットからの引用:
「暑さ寒さも彼岸まで」。ちょっと涼しくなってきた9月中旬頃、突然茎が伸びてきて鮮やかな色の花を咲かせ、数日で花が終わって茎だけになる。
花が白い種類もある。(白花曼珠沙華(しろばなまんじゅしゃげ))。
・花のあとで葉が伸びてくるが、冬と春を越して夏近くなると葉は全く消えてしまう花と葉を同時に見ることはできない。葉のあるときには花はなく、花のときには葉がないことから韓国では「サンチョ(相思華)」と呼ぶ。「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味から。
・根のところにはリコリンという毒があるが、この毒は水で何回もさらせばとれるので昔の人はこの根の部分からデンプンをとって飢饉の際の食料とした。
・お彼岸の季節、田んぼのあぜ道や土手で 見かけることが多いが、これは、ノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを彼岸花の毒性のある球根を植えることで防ぐためとか、彼岸の根茎は強いので田んぼのあぜ部分に植えてあぜの作りを強くするため、とか言われている。

埼玉県には、彼岸花の名所があります。
日高市高麗にある「巾着田曼珠沙華公園」です。
数年前に一度行きましたが、公園の中は一面真っ赤になっていて、それはそれは素晴らしく、感動しました。公園には500万本が群生しているそうです。花の中に入って、写真を撮りました。公園の中を高麗川が流れていて、その側でシートを広げて食事をしている家族が多くいました。開花時期には、20万人が来園するそうです。
ですが、新型コロナウイルス対策で、人が密集しないようにと、開花前の花芽は刈り取られてしまいました。去年に続き今年も。残念なことです。
コロナウイルスと闘っているのは人間だけでなく、彼岸花もなんだなと思ったのでした。

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