「ひこうき雲」について。「雲」のいろいろを紹介します。

昼散歩をしている時に、「ひこうき雲」を見つけました。
時々見かけるので、写真を撮ったこともあるのですが、うまく撮影できません。
真っすぐな白い線が肉眼では分かるのですが、写真で見るとぼやけてしまったり、線が細すぎてはっきり見えなかったり、太すぎてただの雲にしか見えなかったりです。 過去に写した写真はこんな感じです。

昔、「ひこうき雲」は、飛行機がスモークを流したものだと思っていました。
でも、そうではなく、「雲」なのだと知って、驚いたことを覚えています。
その時には、どういう「雲」なのか発生する原理など理解したと思うのですが、全然覚えていないので、改めて「天気の図鑑」を開きました。

「飛行機雲」について
青空にのびる一本の白い飛行機雲。
飛行機雲の本数は、エンジンの数で決まっているのです。
飛行機雲は、分類上は特殊な雲のひとつで、低温な高い空で発生する人間活動が原因の人為起源雲です。
飛行機のエンジンから出る排気ガスは300~600℃という高温で、これが周囲の低温な空気と混ざって急激に冷やされます。
このとき、エンジンのすぐ後ろにその数だけ飛行機雲が生まれるのです。
飛行機雲は空が乾いていると発生せず、湿っているほど長生きして成長します。
雲が10分間ほど空に残れば巻雲(けんうん)(すじ雲)に分類され、その後、巻積雲や巻層雲になることがあります。    (「天気の図鑑」より)

「天気の図鑑」には、このように書いてありました。
「高い空で発生する」のは、確かにそうだと思います。
なので、一本の白い長い雲なのは空を見上げていて分かりますが、撮影しても距離があるせいか「ひこうき雲」をしっかりとらえた撮影が難しいです。

「人間活動が原因の人為起源雲」とのことですが、人為雲というのは分かりますが、起源雲とはどういう意味なのでしょう。
「人為起源」について調べてみましたら言葉としてちゃんとありました。

「人為起源」とは、
ある現象の原因のうち、人間活動に帰せられるもの。
気候変動の場合、気候システムの内部活動等は自然起源であるのに対して、人間活動に伴う温室効果ガスやエーロゾル等の排出に起因する変動について人為起源と呼ぶ。  (ネット 国語辞書より)

地球温暖化の原因の説明などに登場する言葉のようです。

また、「ひこうき雲」の説明には、「乾いていると発生せず」とも書かれていますが、確かに飛行機雲を見る時は、周りに普通の雲も存在しています。

以前、「天気の図鑑」を購入した時に、本の紹介をしました。
この半年ほど、不思議な雲や今まで見たことがないような雲はないかと、空を見上げていましたが、図鑑で紹介されている雲や感動するようなものはあまりありませんでした。
いつも同じ時間帯、同じ場所で見上げているだけですので、同じような雲にしか遭遇しないのかもしれません。

「天気の図鑑」を紹介した後、「雲」について書いた記事には、次の二つがありました。

ひとつ:<2022年11月 私この頃より>
朝散歩の時に空を見上げることの多い今日この頃。
高いところに、厚みを感じないスッー、スッーとした雲を見ます。
低めのところには、モヤモヤ、モクモクした厚みを感じる雲を見ます。
高いところにある雲と、低めのところにある雲は、見た目にもはっきりと違いがあります。
「天気の図鑑」によると、
高い空でなめらかなスジッぽいかたちをしている雲はだいたい氷でできていて、
モクモクしている雲はだいたい水のつぶでできていて、
氷の雲と水の雲は見分けられるそうです。
今度から、雲を見る時は、形だけでなく、水の雲か氷の雲かなということも思いながら見ようと思ったのでした。

ふたつ:<2022年12月 私この頃より>
毎日、起きる時間が同じです。
日の出は冬至に向かって遅くなります。
カーテンを開けると太陽が顔を出していた月初めも、中旬は、暗い空のままでした。
暗い空に少し光を感じ、その光は真っ赤で、晴れている時は、徐々に空が明るく、青くなっていくのを見ることができます。赤い層と青い空のコントラストは最高に素敵です。
雲がある時も、雲の状態によって、いろいろな雲のショーを見せてくれます。
雨雲は別として、朝焼けで真っ赤に見えたり、暗い灰色の雲に見えたりします。昼間見る白い雲とは違う雲が楽しめるのです。
「天気の図鑑」によると、色を決めているのは、「光」なのだそうです。

私たちの目で、見える光を可視光といいます。可視光は波ひとつぶんの長さ(波長)によって赤から紫まで色が違い、太陽の光はすべての色が混ざっているため白く見えます。可視光は、光の波長より大きなつぶでできている雲にあたると、色の種類(波長)に関係なくあちこちに散らばる性質があります(ミー散乱)。このため、雲からの光はさまざまな色が混ざっていて、雲は白く見えるのです。
雨雲などの背の高い雲の底は、光が雲のなかで散りすぎて弱まるので、暗くなって灰色に見えます。 朝や夕方には太陽からの光が雲をへて、私たちの目に届くまでに赤に近い色だけが残るので、雲も焼けて見えるのです。(「天気の図鑑」より)

毎日観察している「雲」については紹介できるようなものがないようですので、「天気の図鑑」の中から遭遇しそうな「雲」の紹介をしたいと思いました。
その第一段として今回は「飛行機雲」を紹介しました。

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